2021年2月に更新された記事です

「スワップ投資で不労収益が欲しい。」
「スワップ投資って稼げるの?」
今この記事に辿り付いたあなたは絶対にスワップ投資をしない方が良いです!
今回はスワップ投資が儲からない理由について簡単に書いていこうと思います。
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新興国のスワップ投資が儲からない理由について
この記事の結論
✓ スワップの高さ=通貨の不安定 大体通貨価値は下がってく
✓ たまに来る○○ショック、あなたの証拠金で耐えられますか?
✓ スワップは変動するいきなり低金利にもなる
スワップの高さ=通貨の不安定
スワップ投資の対象になる高金利通貨は、とても魅力ですよね。
私も昔、金利に釣られて、トルコリラ・オーストラリア・南アランドに手を出しました。
アホほど負けましたが…
持っているだけでお金が手に入る夢の不労所得、しかも金融業者はよく進めてくる
「今買えばおいしいですよ。」「今新興国が盛り上がっていますよ」。
まあ言ってしまえば金融業者が進めてくるものには裏があります。
どんな人にも簡単に理解できるように説明します。
高金利な理由を考えてみよう
簡単に言うと「お金を集められる信頼がないから高金利なんです」
高金利通貨は通説として「インフレ率」が高いです。
✓ インフレ率=物価の上昇率
例えると2020年に100万円で買えたものが、2021年に110万になったりする事です。
この状況で、2020年に100万貯金したら、2021年に貯金した分だけ損をしてしまいますよね?
だから仕方なく金利を上げます。
2020年100万円貯金したら、2021年には120万円になるように貯金に金利をつける。
これが高金利の仕組みです。
スワップ投資は
「為替収益差分」+「国同士の金利差」分が利益になります。
ただ「物価が上がる=通貨の価値が下がる」事ですので、高インフレ率の国の通貨は値段が低くなっていきます。
為替収益差分がマイナスになると、スワップでは補えずマイナスになる可能性
これがスワップ投資の危険です。
○○ショック、あなたは耐えられますか?
新興国通貨は度々通貨クラッシュを起こしています。
高金利通貨で有名な超代表格「トルコリラ」を例に見てみましょう
下記チャートはTrading viewさんの1か月足のTRY円チャートです

簡単に目につく中で3回ほど暴落していますね。
1回目、2回目は少し古いですし、状況知らないので一番右の赤丸に注目ください。
この月にTRYは約22円から16円付近まで暴落しました。
あなたがスワップ投資しているとしましょう。
一日「3000円」のスワップくらいは得たいと考えてたとして
当時のスワップ換算で計算すると
スワップの仮計算
TRY円【30LOT】×日100円スワップ=3000円
それに6円分の下落の分、為替の変動損益を考えて見ると
6円×30lot=マイナス180万円
相当な余裕資金でやってないとこの時点でおしまいです。
それを取り戻すために必要な日数は180万÷3000円=600日になります。
なお2020年時点で22円まで戻っていません。
ていうかこのチャートのどこでスワップ投資しても死ぬほどマイナスだと思われます
他のチャートもどうせなので見てみましょう
▽ブラジルレアル円

結論:死
▽南アランド円

結論:死
まあ単純に高スワップ通貨と銘打たれたものに手を出したら軒並みやられる事になっていると言う事ですね。
スワップは変動する
増える事もあれば減る事もあるのが金利(スワップ)です。
一日○○円だから10年持てばのような皮算用…はアホの極みの考え方と言えます。
私も昔オーストラリアドルで同じ夢を見て死にました。金利というのは変動します。各国の政策金利に関する経済指標時に変動するわけですが、軒並み金利は減少傾向です
僕が為替を始めた時期は、「オーストラリアドル円」や「ニュージーランド円」、「トルコリラ円」等が高金利通貨として人気でしたが、今はこれらの通貨は軒並み金利低下しています。
2019年には一日100円ほどあったトルコリラも今や10円前後です。
金利は結構な頻度で変化するので不安定な投資対象です
最後に
軒並みやめろやめろといい続けてきたスワップ投資ですが、2つほど勝てるであろう方法があります
1つ目がレバレッジを掛けない投資法
その通貨が0円になっても耐えられる金額を口座に入れておきます。
そうすれば実質無敵です(通貨自体がなくなる危険性は有りますがw)
2つ目が最底辺部分で買う
神の力を持っている人が相場で限界まで落ち切ったところで買えば、スワップを永遠にもらう事が可能になります(まあ無理です)
結論ですが、僕個人としては高金利通貨に投資をするのはおススメしません。
◆為替の聖杯と呼ばれる窓開けについても以下にまとめてみました!
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