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全体の業界規模は、14兆6000億円とかなり大きい規模になっております。
引用:「レジャー白書2021」より
但し、これはあくまで業界規模の話になっていて、ホールだけの収益の話ではないです。
これだけ大きい規模の業界なので、今すぐ全部無くなる業界ではない事がわかりますね。
パチンコキャリア転職より引用
パチンコ業界の就業人数は2019年データで20万人近い数字になっています。これは百貨店等の従業員人数より大きい数字でかなりの雇用を生み出していると言えます。
但し、15年でマイナス約15万人近くとかなりの減少傾向がみられています。
機械の性能の低下もそうですが、インターネットの発達や他の娯楽が産まれた事が大きいでしょう。
2021年では、パチンコ屋の店舗数は8,458店まで減少しました。
数年前までは1万店舗以上あったと考えるとかなりのペースで廃業していっていると言えます。
ここ数年で、続々とパチンコ屋が閉店していっている主な理由は2つだと個人的に推察しています。
①機械の性能(ギャンブル性)が下がっている事
②他の娯楽が発達していっている事
直近の大幅な業界規模減少は、①の要因が大きいと考えられます。
法律の変更により、ギャンブル性の高い機械が制限されました。それによって過去の法律上で販売された機械が軒並み撤去しないといけない状況になりました。
お店としては稼げる機械を撤去して、稼げない機械を高いお金を出して入れ替えるという厳しい状況になり、廃業せざるを得ない状況になっています。
またそれに加え、コロナによる売り上げ低下や、受動喫煙禁止による喫煙室の設置等様々な追い打ちをかけられていました。
結果として、大幅な閉店RUSHが行われる事になりました。
また②の、他の娯楽の発達も原因になっていそうです。
直近だと、同じギャンブルの競馬が過去最高収益を上げていたり、スマホゲームの売り上げが大幅に上がっていたりしています。
同じ娯楽でも家等出かける事なく完結する事が出来る娯楽が今の社会では流行っているとも言えますね。
今でもパチンコ業界は日本の一大産業ですが、過去のパチンコ業界は今の比較にならないほどのデカい規模でした。
パチンコ業界が一番栄えていたのは、1996年だと思われます。
1996年には1万8336店舗ものパチンコ屋が街に有りました。今現在のコンビニの数が6万位有りますのでコンビニ3つの内の1つくらいがパチンコ屋だとおもったらヤバいですね。
この頃にパチンコは30兆円産業と呼ばれれていました。
1996年から1万店舗が減り、毎年500店舗ベースで閉店しているパチンコ屋ですが、まだ閉店が続くで有ろう理由がいくつかあります。
パチンコ業界にはまだまだ閉店が続く理由が有ります。
それが、管理遊技機化/新紙幣対応に伴なう設備変更です。
もともとメダルやパチンコ玉を出して、それを景品に交換するという仕組みですが、メダルやパチンコ玉は直接出さず、データ上での管理になります。
これによって今まで必要であった、パチンコ玉やメダルの循環装置が要らなくなる半面、データ上で管理するための機材が新規に必要となります。
この管理遊技機と呼ばれるメダルやパチンコ玉を使わない機械の購入に加え、データ上で管理する機械も台数分購入できるホールは少ないと言えます。
これによって、今から2024年までの間に、潰れるホールが更に増えてくると予想されます。
先ほどの管理遊技機が起こす事は何も悪い事ばかりでは有りません。
パチスロはギャンブル性の大幅な向上が見込まれますし、元々パチンコの玉を運んだりしている人の人件費が浮いたりします。
これによって、超長期的に見ると今から数年以内に業界規模の縮小は鈍化、あるいは拡大を始める可能性が高いと言えますね。
よく悪者にされがちなパチンコ業界ですが、かなりの雇用を支えているだけではなく、近隣施設への売り上げ貢献や、駅前の大きな物件の借主になるなど日本を支えている一つだと言えます。
よく潰れたパチンコ屋さんの後になかなか次の施設が入らない光景を目にします。今の不景気の時代に駅前の物件を借りられるほど大きな業界はあまりないと言えます。
雇用の面でも雇用が安定しない給与が安い日本の業界の中では数少ないある程度の給与が保障されている業界で有るとも言えます(学歴面が低い人でも働ける社会の受け皿的な一面も有ります。)
悪い事ばかりがピックアップされるこの業界ですが、ある日いきなり無くなると日本経済が崩壊するレベルに日本を支えている業界になっています。
また現状、減少を続けているパチンコ業界の今は明るいとは言えませんが、民衆の娯楽として形を変えて今後も有り続けるのだろうと思っています。
この記事を読んでいるヘビーユーザーの方々は、のめりこみに注意しましょうwあくまで娯楽です。
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